学生ローン

海外短期留学したいけどお金がない!学生ローンを使って資金調達してもOK?

海外短期留学したいけどお金がない!学生ローンを使って資金調達してもOK?
現在大学4年生です。就活も終わり無事内定を取ることができました。そこで、社会人になる前に留学しておきたいと思い、留学費用を学生ローンで借りたいと思っています。おすすめの学生ローンがあれば教えてください。

大前提として、学生ローンにおすすめなどありません。
※学生ローンは学生を対象とした消費者金融です。

そのため、「おすすめの学生ローンは○○!」みたいな情報には気を付けてください。学生だから金利が安い、借入条件が緩い、返済条件も優しいなんてことありません。

「どうしても今留学したい!でもお金がない…」というなら、就職が決まってるし親に借りた方がいいと思います。わざわざ利息が高いローンを使うメリットがありませんよ

ちなみに、学生ローンの金利は17.0%です。返済時の利息手数料をチェックしてみましょう。

学生ローンで50万円借入した場合

  • 24回払いで返済と仮定
  • 月々の返済額:24,670円
  • 返済総額:592,080円

→ 利息手数料だけで92,080円!

つまり、50万円を借りた場合、2年間で92,080円の利息手数料を払うことになります。

本ページでは「留学資金に学生ローンはおすすめしない理由」について解説します。

学生ローンは必要なし!留学目的なら教育ローンをお利用した方がいい理由とは?

教育関係に必要なお金なら、国から低金利で借入できることをご存知ですか?

≫ 日本政策金融公庫, 教育一般貸付(国の教育ローン)

借入名義は親に頼む必要がありますが、インターネットでも申込可能なので、両親に相談した上で了承を得て手続きしてみてはいかがでしょうか。

教育ローンの特徴

  • 融資上限額:350万円
  • 金利:2.25%(固定)
  • 返済期間:最長18年
  • 語学学校への短期留学も融資対象
  • インターネット申込OK
    ※申込→審査→融資(入金)までオンラインで完結!

教育ローンの金利は2.25%です。
※学生ローンの金利は17.0%です・

つまり、留学費用のための資金であれば、教育ローンを利用すればOK。わざわざ金利の高い学生ローンを利用する必要はありません。

ただし、「親には頼りたくない…」という事情がある学生もいるかもしれません。このような場合、自分名義で申込ことはできるのでしょうか?

【補足】教育ローンは自分名義で申込不可

「親に頼りたくないから、金利が高くても学生ローンを利用しようと思っていた」という人がいるかもしれませんね。

残念ながら学生では自ら教育ローンを申込することができません。
※収入のある保護者の名義で申込する必要があります。

ただし、就職後であれば、自分名義で教育ローンを申込することができます。

日本政策金融公庫の公式サイトにも以下のように明記されています。

学生本人が申込人になることはできますか?

例えば、成人されており、勤務収入などの安定したご収入があって、独立して生計を営んでいらっしゃる方であれば、学生ご本人でお申込みいただけます。

引用元:教育ローン ご利用条件

社会人として安定した収入が見込める場合、海外留学費用に教育ローンが使えるってことです。

ちなみに、教育ローンで50万円を借入し24ヵ月払いの返済にした場合のシミュレーション結果は以下の通りです。

詳しくは、返済シミュレーションでご確認ください。

とはいえ、社会人1~2年目で月々2万円ちょっとの返済って大変じゃないですか?初任給の手取が18万円だとすると、残り16万円。

社会人1年目の生活費をシミュレーションしてみましょう。

社会人1年目の生活費の目安は?

  • 家賃:6万円
  • 光熱費:1万円
  • 通信費:0.3万円(楽天モバイルなどを想定)
  • 食費:3万円(自炊必須)
  • 娯楽費:2万円
  • 衣類・化粧品:2万円
  • 雑費:1万円(生活必需品など)
  • 教育ローンの返済:2.2万円

→ 合計:175,000円

もし、奨学金の返済もあるとすれば、自由に使えるお金は15万円未満になるので、毎月3万円ほどのマイナスになります。

実際問題、大学卒業直後に留学するのは資金的にも時間的にも厳しいかもしれません。

現実的なプランとしては、就職後にお金を貯めて、無理のない範囲で“教育ローン”を利用しつつ、留学プランを立てる方が望ましいでしょう。

そもそも、留学の目的は何なのでしょうか。目的によって資金調達の手段は変わってくるかもしれません。

留学の目的は語学習得?思い出作り?卒業旅行?

現在、留学費用が手元にあり、借金せずに留学できる状況であれば、目的はどうであれ、留学しちゃってOKでしょう。

しかし、目的が明確でないなら、借金してま留学するべきではありません。

スキルアップとして英会話を習得したいならオンライン英会話はどうでしょう?オンライン英会話ならコスパ良く英語学習を始められる&続けることができます。

≫ 海外行ったらオンライン英会話始めるって言ったよね?いつ始めるの?

もしくは、思い出作りもかねて留学したいと思っているなら、少し長い卒業旅行的な位置付けになると思います。卒業旅行とはいえ、借金していくのは贅沢過ぎるきがします。

さらに、就職後にお金を貯めて留学することも可能です。

就職した後は1~2ヶ月も休めないし、仮に長期休暇を取ってしまえば、再び復帰できる見込みもありません。だから今しかないんです。

つまり、その会社に骨を埋める覚悟でいるんですね。それなら、英会話習得は何のために?

スキルを身に着けキャリアアップしていきたいなら、転職も視野に入れてみてはいかがでしょうか。留学後に同じ会社に復帰する必要はありません。

英会話習得が目標であり、スキルアップのための手段であれば、海外での現地就職という方法もありでは?留学費用を気にする必要なし、就労ビザで海外に住めるしお給料もらえて一石二鳥な選択肢だと思います。

「そこまでの覚悟はない…」という場合、“留学の目的は娯楽”に偏っていると思うため、借金してまで留学するのはナンセンスだと思います。

とはいえ、借りようと思えばお金は借りれてしまいます。ただし、借金を甘く見てはいけません。
※娯楽のために借金をする癖がついてしまうと、いずれ破産に追い込まれ、取り返しが付かない状況に陥るリスクがあるでしょう。

まとめ:留学資金は金利1.66%の教育ローンがおすすめ

学生ローンとは、学生を対象とした消費者金融です。貸付金利17.0%であり、アコムやアイフルなどのカードローンと同様の借金です。

学生だから返済が緩いとかありません。もし返済ができなくなっても奨学金みたいに返済猶予申請などの制度はないのでご注意ください。

≫ 学生ローンを滞納するとブラックリストに登録されるって本当!?

留学目的の資金調達であれば、日本政策公庫の教育ローンをご利用ください。保護者名義で申込みする必要がありますが、金利2.25%で借入することができ、返済期間は最大18年まで選択できます。

つまり、学生ローンを利用する必要はありません。

詳しくは、日本政策金融公庫の公式サイトでご確認ください。